
読書
約1,500冊の本棚へ
雨の日の読書は、なぜか進む。屋根を打つ音をBGMに、好きな場所で。「あと1ページ」が、いつのまにか半冊になっています。

外に出られない日こそ、この宿の本領が発揮されます。
古民家の中は、雨の日のほうが静かでいい時間が流れます。

屋根を打つ音、窓ガラスを伝う水滴、土と苔の匂い。雨の日にしか出会えない感覚があります。古民家の梁と障子に雨音が反響して、ふだんより音の輪郭がくっきり聞こえる。外に出る予定がなくなった一日は、思いがけず、いちばん旅らしい時間になることがあります。
傘を畳んで、靴を脱いで。ここからは、外の天気は関係ありません。

雨の日の読書は、なぜか進む。屋根を打つ音をBGMに、好きな場所で。「あと1ページ」が、いつのまにか半冊になっています。

部屋を薄暗くして、スクリーンに映す。映画でも、配信でも、ゲームでも。雨の音が、なぜかいい音響効果になります。

駒を並べ、ルールを読む時間も、もう旅の一部。家族や友人と顔を突き合わせる夜は、外が雨でも豊かです。懐かしいレトロゲームも揃っています。

揺れにまかせて、ただ本を開く。こたつにもぐる、窓辺でお茶を淹れる。何もしない時間さえ、雨の日はごちそうになります。
傘を畳んで、靴を脱いで。ふと本棚の前で長居している自分に気づく。お茶を淹れる前に、もう1冊抱えています。
湯を沸かして、温かい一杯を。窓越しの雨を眺めながら、それだけで充分な時間が流れます。
BBQはお休みでも、コンロの上で煮込みやちゃんこ鍋。湯気と雨音が重なります。
テーブルを片付けてゲームを広げ、盛り上がったらそのままプロジェクターで一本。
みんなが寝静まったあと、もう一冊だけ。雨音が静かに続いています。
雨上がりかもしれないし、まだ降っているかもしれない。どちらでもいい朝です。
